アレックス・ダッジ「A Way With Words - Part I」

　Maki Fine Artsで、アレックス・ダッジによる個展「A Way With Words - Part I」が開催されている。

　本展は2部構成になっており、Maki Fine Artsでの展覧会をパート1、銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUMでの展覧会（2024年4月26日〜5月15日）をパート2として開催する。

　20年間にわたり、アレックス・ダッジは革新的な技術とプロセスによって、絵画という行為を再定義し続けてきた。様々なソフトウェアとコンピューターコードを駆使することにより、その作品はヴァーチャルとフィジカルの世界を横断。様々な版画のテクニックからインスピレーションを得た独自のアプローチで、レーザーやそのほかのCNC加工よりカットされたステンシルを使用し、油絵具の厚い層で、イメージをキャンバスに変換している。

　ダッジの作品は、高度なデジタルツールと、伝統的技術とメディアを使った丹念な手仕事の融合によるものである。その技術的なプロセスに反映されているのは、テクノロジーそのものと、それが人間の経験をどのように再定義し続けるかという、長年にわたるテーマとなっている。

　本展の新作は、「言語とAIの接続性」が総合的なテーマだ。会場では、近未来、そして遠い未来を予感し深く思索しながらも、ユーモアと軽快さを交え遊び心に満ちた作品が並ぶ。