EXHIBITIONS

高木由利子 写真展 カオスコスモス 弐 —桜—

2024.03.01 - 04.29

高木由利子 sakura 2016

 GYRE GALLERYで、高木由利子の写真展「カオスコスモス 弐 —桜—」が開催されている。

 高木は東京生まれ。武蔵野美術大学にてグラフィックデザイン、イギリスのノッティンガム・トレント大学(Trent Polytechnic)にてファッションデザインを学んだ後、写真家として独自の視点から衣服や人体を通して「人の存在」を撮り続けている。近年は自然現象の不可思議にも深い興味を持ち「chaoscosmos」というプロジェクトにて映像を含め新たなアプローチに挑戦。撮影地は、日本を拠点に、アジア、アフリカ、南米、中近東に及ぶ。

 2022年の写真展では、水が氷に変貌する過程「氷結過程」をレンズを通しとらえ、肉眼では補足できないメッセージを受け取った写真作品《-chaoscosmos vol.1 -icing process-》を発表した。本展はその第2弾の展覧会となる。

 本展では、日本人が愛してやまない「桜」を高木なりの視点で儚さや潔さに翻弄されながら撮り続ける作品を紹介。この十年に渡り一年に一度の機会、誇らしげに華やかに咲き乱れ、束の間に散り去るその行方を高木のレンズを通した記録とを展示する。