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EXHIBITIONS

Soh Souen個展「Let us see what you see.」

ソー・ソウエン ID photo#1 2023

 FOAM CONTEMPORARYで、Soh Souen(ソー・ソウエン)による個展「Let us see what you see.」が開催されている。

 ソー・ソウエンは1995年 福岡県北九州市生まれ。2019年に京都精華大学芸術学部造形学科洋画コースを卒業した。生にまつわる事象を身体との関わり合いを通して考察する絵画、インスタレーションやパフォーマンスを国内外にて発表。コロナ禍に始まったオランダ在住のサラ・ミリオとの共同プロジェクトや、銀座エルメスフォーラムにて内藤アガーテの作品を使用したパフォーマンスを実施するなど、独自の活動を展開している。22年福岡アジア美術館レジデンスプログラムに招聘。

 ソーの代表作のひとつ「tie」シリーズは、人物の証明写真をピクセル状に分解し拡張して描いたポートレート作品と言える。本展で発表する当シリーズの新作では、個人のアイデンティティ形成のためには他者の存在が不可欠と考える作家が、作品を通して他者を見つめ、自己と他者とのあいだで意識を往来させながら自分自身の存在の確立を試みる。本展に際し、鈴木萌夏は以下のステートメントを発表している。

「モデルとなるのは、Googleの画像検索フォームを使用して、『証明写真』という言葉を英語、中国語、ヒンデゥー語、スペイン語、フランス語…と23年に世界で話されている言語ランキングの上位の言語に翻訳して検索し、ヒットした画像から選択した、見ず知らずの人。そうすることで、モデルに対する距離感がソー・ソウエンと鑑賞者とでフラットになり、鑑賞者と同じ視点で『あなたは誰なのか』というシンプルな問いを画面に投げかけることが可能となった。

 同時に各言語での画像検索では、その言語が使用される地域の模範的な人物像や、ジェンダー、ルッキズム、などがさまざまに絡み合い、立ち現れる。作品として描かれた見ず知らずの人物に『あなたは誰なのか』と投げかけるとき、それは同時に鑑賞者自身の意識の底にある潜在的な思考たちに光をあて、私たち自身に『あなたは一体何を見たのか?』と問いかけていることに気が付くだろう」。