EXHIBITIONS
上野アーティストプロジェクト2023「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」
東京都美術館で、上野アーティストプロジェクト 2023「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」が開催されている。
本展では、人間以外の自然界のいきものを「うつす」ことに取り組み続けてきた6名のつくり手たちを紹介する。創作・表現活動において、動物や植物という題材は非常にポピュラーなものだが、今回注目するのは特定のいきものと分かちがたい関係を結び、数十年にわたり高い熱量を絶やすことなく、それらの姿を追いかけ続けた/続けているつくり手たちに焦点を当てている。
偶然の出会いを機に野生きのこに魅了されて以来、様々な土地に生息するきのこを探し描き続けている小林路子。明治末~昭和期の画壇で活躍するいっぽう、少年の頃から草花を愛で、それらの姿を日々描き記録し続けた辻永。木象嵌職人として鍛え上げた手わざにより、日本におけるバードカービングの世界を切り拓いた内山春雄。詩的かつ実験的作風で戦後写真界に躍り出たのち、その後半生をサラブレッドの撮影にささげた今井壽惠。大学在学中に牧場で出会ったウシに魅せられ、酪農の現場で働きながらウシたちの存在を木版画に刻み続けている冨田美穂。世界各地の動物園やアフリカの野生に暮らすゴリラを追いかけ、心を交わし、描き記してきた阿部知暁。
ひとつの主題を切実に求め、それらの姿を写し、描き、かたどることを通して、それぞれのつくり手たちは何を見つめてきたか。本展では「うつす」という営みのなかで繰り広げられる、他者との触れあいの様々なあり方と向き合いながら、人間がほかのいきものたちとともに生きていく未来について、考えていく展覧会となっている。なお本展では、視覚に障害のある方にも作品を堪能できるよう、一部、手で触れて鑑賞する作品や触察ツールも展示されている。
本展では、人間以外の自然界のいきものを「うつす」ことに取り組み続けてきた6名のつくり手たちを紹介する。創作・表現活動において、動物や植物という題材は非常にポピュラーなものだが、今回注目するのは特定のいきものと分かちがたい関係を結び、数十年にわたり高い熱量を絶やすことなく、それらの姿を追いかけ続けた/続けているつくり手たちに焦点を当てている。
偶然の出会いを機に野生きのこに魅了されて以来、様々な土地に生息するきのこを探し描き続けている小林路子。明治末~昭和期の画壇で活躍するいっぽう、少年の頃から草花を愛で、それらの姿を日々描き記録し続けた辻永。木象嵌職人として鍛え上げた手わざにより、日本におけるバードカービングの世界を切り拓いた内山春雄。詩的かつ実験的作風で戦後写真界に躍り出たのち、その後半生をサラブレッドの撮影にささげた今井壽惠。大学在学中に牧場で出会ったウシに魅せられ、酪農の現場で働きながらウシたちの存在を木版画に刻み続けている冨田美穂。世界各地の動物園やアフリカの野生に暮らすゴリラを追いかけ、心を交わし、描き記してきた阿部知暁。
ひとつの主題を切実に求め、それらの姿を写し、描き、かたどることを通して、それぞれのつくり手たちは何を見つめてきたか。本展では「うつす」という営みのなかで繰り広げられる、他者との触れあいの様々なあり方と向き合いながら、人間がほかのいきものたちとともに生きていく未来について、考えていく展覧会となっている。なお本展では、視覚に障害のある方にも作品を堪能できるよう、一部、手で触れて鑑賞する作品や触察ツールも展示されている。