天野タケル「Wish upon a star」

　銀座 蔦屋書店でクリスマスフェア特別企画として、天野タケルによる展示「Wish upon a star」が開催されている。

　天野は1977年東京都生まれ。97年に渡米し、ニューヨークで版画を学ぶ。宗教画や静物画などの伝統的な題材とポップ・アートが融合する「NEW ART」という独自の表現方法で作品を制作している。黄色やピンクといった明快な色彩を背景に、簡略化された線で描く人物画や、どくろやろうそくによってはかなさを表した作品などを、東京、香港、ニューヨーク、ロンドン、パリほか国内外で発表。また、アーティストのCD／LPジャケットやアパレルへのアートワークの提供など様々なコラボレーションも展開している。

　本展は「Wish upon a star（星に願いを）」と題して、夢や願い、憧れなど、愛すべき⼈々のひそかな願いを優しく叶える夜空をテーマに作品を展示。天野の代表的なモチーフである「VENUS（ヴィーナス）」を描いたキャンバス作品のほか、クリスマスシーズンにあわせて金色と銀色のソフビフィギュア、さらに金色と銀色のカラーで限定制作した作品集『ICONS』を紹介する。また、大正14年創業の熊手商 清水屋とコラボレーションしたアート熊手シリーズの最新作もあわせて展示。