EXHIBITIONS
林銘君「重重」
Yu Haradaで林銘君展「重重」が開催される。
林銘君(LIN MINGJUN)は中国福建省生まれ。中国中央民族大学美術学を卒業後、2023年多摩美術大学大学院絵画専攻(日本画)を修了した。現在、東京を拠点に活動。林は水墨画という伝統的な技法を用いながらも、画面上に不思議な空間を生み出し、水墨画から踏み出す現代的な独自の表現を拓いてきた。そのモチーフの多くはカタツムリであり、微妙な墨の濃淡で描かれた滑らかなその肢体と黒い円で描かれた殻。屏風や格子など胡粉や岩絵具で引かれた直線が鑑賞者に独特なコントラストを感じさせる。
近年はその技量に評価が高まり、22年に第9回 未来展-美術大学学生支援プログラム 最高賞(日動画廊 / 東京都)、第 57回神奈川県美術展 特選賞(神奈川県民ホールギャラリー)。23年には日本の絵画 2022大賞(永井画廊 / 東京都)、第 49回春季創画展春季創画賞(西武ギャラリー)、月刊美術主催の絵画コンクール〈美術新人賞デビュー〉入選などを受賞している。
本展ではモチーフをこれまで制作してきたカタツムリからカラスに変え、鉛筆と墨の濃淡において画面を構成している。また支持体も今回から高知麻紙を用い、画面上をより一層柔らかいものにしている。画面のなかに空間に関する数多くの要素を散りばめることで、空間と空間そして画面と現実空間の境界をぼやかしている。今回、自身も含めた若者が感じる現実世界での不真実性と不確実性を表現することを試みている。
林銘君(LIN MINGJUN)は中国福建省生まれ。中国中央民族大学美術学を卒業後、2023年多摩美術大学大学院絵画専攻(日本画)を修了した。現在、東京を拠点に活動。林は水墨画という伝統的な技法を用いながらも、画面上に不思議な空間を生み出し、水墨画から踏み出す現代的な独自の表現を拓いてきた。そのモチーフの多くはカタツムリであり、微妙な墨の濃淡で描かれた滑らかなその肢体と黒い円で描かれた殻。屏風や格子など胡粉や岩絵具で引かれた直線が鑑賞者に独特なコントラストを感じさせる。
近年はその技量に評価が高まり、22年に第9回 未来展-美術大学学生支援プログラム 最高賞(日動画廊 / 東京都)、第 57回神奈川県美術展 特選賞(神奈川県民ホールギャラリー)。23年には日本の絵画 2022大賞(永井画廊 / 東京都)、第 49回春季創画展春季創画賞(西武ギャラリー)、月刊美術主催の絵画コンクール〈美術新人賞デビュー〉入選などを受賞している。
本展ではモチーフをこれまで制作してきたカタツムリからカラスに変え、鉛筆と墨の濃淡において画面を構成している。また支持体も今回から高知麻紙を用い、画面上をより一層柔らかいものにしている。画面のなかに空間に関する数多くの要素を散りばめることで、空間と空間そして画面と現実空間の境界をぼやかしている。今回、自身も含めた若者が感じる現実世界での不真実性と不確実性を表現することを試みている。

