EXHIBITIONS

Insight 29 "From The 80s"

2023.07.12 - 07.30

西山美なコ Untitled 1988 木箱、キューピー人形ほか 20.9 × 26.1 × 10.5 cm
© Minako Nishiyama, courtesy of Yoshimi Arts, photo by Kiyotoshi Takashima

 Yoshimi Artsで 「Insight 29 "From The 80s"」が開催されている。

「Insight」は、テーマに沿って、同廊の取扱作家やギャラリーコレクションによる作品を展示する展覧会シリーズ。29回目となる今回は 「From The 80s」と題し、現在、兵庫県立美術館と国立国際美術館の各コレクション展にて収蔵作品が展示されている、西山美なコの1980〜90年代に制作した作品を中心に展示している。

 西山美なコは1965年兵庫県生まれ。1991年に京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了。1990年代に 「リカちゃんハウス」を巨大化した作品《ザ・ピんくはうす》(1991)、バラやロココ調のモチーフを用いた宝塚歌劇の舞台における書き割りのような作品など、 「かわいい」や 「ピンク」といった少女文化を前面に出した立体作品を発表している。その後、砂糖や卵白といった菓子類の材料を使って、王冠やバラなどを象った儚く壊れやすい作品を制作。近年では、主にピンク色を用いて淡い色彩を表出させる壁画や、光の反射に着目した立体・平面作品などを手がけている。

 本展では、1986年に男女雇用機会均等法が施行されたり、また、多くの女性作家が世に出始めるなど、 「女の時代」といわれる社会状況が起きた80年代に注目。

 出品作家は、レイチェル・アダムス、泉茂、興梠優護、笹川治子、館勝生、寺林武洋、中西夏之、西山美なコ。