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恵比寿映像祭2023「テクノロジー?」

恵比寿映像祭2023 メインビジュアル

 映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭」。2023年は「テクノロジー?」を総合テーマに、アートと技術が生み出す表現と、その可能性を考察する。

 恵比寿映像祭は、2009(平成21)年の第1回開催以来、年に一度恵比寿の地で、展示、上映、ライヴ・パフォーマンス、トーク・セッションなどを複合的に行ってきた。映像分野における創造活動の活性化と、映像表現やメディアの発展をいかに育み、継承していくかという課題について広く共有する場となることを目指している。

 初開催から15回目を迎えた今年は、「映像とは何か」という本祭の根源的な問いをより深めていくために、「コミッション・プロジェクト」を新設。約300名の候補者から、日本を拠点に活動する新進アーティスト4名、荒木悠、葉山嶺、金仁淑(キム・インスク)、大木裕之を迎え、「映像とは何か」を軸としたそれぞれの新作を公開する(※コミッション・プロジェクト展示[東京都写真美術館 3階 展示室]のみ3月26日まで)。

 テーマ展示のメイン会場となるのは東京都写真美術館。「テクノロジー?」の総合テーマのもと、多様な現代作家の作品群や収蔵作品などを体験できるほか、館内では本祭にあわせた特別な上映プログラムや上映後のトーク・セッションも予定している。

 いっぽう恵比寿ガーデンプレイスセンター広場のオフサイト展示には、美術家の野老朝雄、空間デザイナー/建築家の平本知樹、映像デザイナー/クリエイティブディレクターの井口皓太の3名が参加。訪れた皆が体験できる、光と影の屋外インスタレーションが広場に登場する。
 
 また地域連携プログラムとして会期中に、恵比寿近隣地域に位置するギャラリーや文化施設で行われる展覧会やイベントなども見どころのひとつ。各所プログラムの詳細・最新情報は、「恵比寿映像祭」の公式ウェブサイトをチェックしてほしい。