EXHIBITIONS
長島伊織・三浦梨沙「ENTROPY」
長島伊織と三浦梨沙による2人展「ENTROPY(エントロピー)」が、東京・虎ノ門にあるTHE LOOP GALLERYで開催される。
今回の展覧会に冠された「エントロピー」とは、熱⼒学や統計⼒学の分野で⽤いられる単語だ。「空に放った⾵船がどこまでも⾶んで⾏き、⼿元に戻らない」ように、物事は放っておくと乱雑・無秩序な⽅向に向かい、⾃発的にもとに戻らないことを意味している。本展では、過ぎゆく⽇常のなかに⾒つけた何気ない瞬間を、⻑島と三浦という2⼈の画家が独⾃の視点でとらえた絵画作品を展⽰する。
⻑島は絵を描くというプロセスを通じて、⽬で⾒たもの、⾃分で撮った写真、インターネットで⾒た画像などの「⽬に⾒える」情報から「⽬に⾒えない」物語を引き出し、その世界を時には忠実に、時には絵画ならではのストロークで曖昧に表現したきた。いっぽう三浦は、絵画という古典的な媒体をベースに神話や⽇常の⾵景から連想をつなげることでイメージを広げ、おもちゃやアニメのような顔、動植物が混在した独特の間合いを持つ絵画を制作している。
異なる作⾵とプロセスを持った2人だが、モチーフとなる対象への⾃由な向き合い⽅や、それを取り巻く「⽬に⾒えない世界」への関⼼など、作品制作に通底する共通点を持つ。
本展「ENTROPY」では、長島と三浦が同じアトリエで制作と対話を続けながら、「絵画」という表現が持つ可能性やイメージの源泉を再考し、新たな視点をもって作品をつくり出す。両者の何ものにもしばられない感性が⽣み出す物語のような⽇常は、私たちがごく当たり前の⾵景に潜むかけがえのないものに気づくきっかけとなるだろう。
今回の展覧会に冠された「エントロピー」とは、熱⼒学や統計⼒学の分野で⽤いられる単語だ。「空に放った⾵船がどこまでも⾶んで⾏き、⼿元に戻らない」ように、物事は放っておくと乱雑・無秩序な⽅向に向かい、⾃発的にもとに戻らないことを意味している。本展では、過ぎゆく⽇常のなかに⾒つけた何気ない瞬間を、⻑島と三浦という2⼈の画家が独⾃の視点でとらえた絵画作品を展⽰する。
⻑島は絵を描くというプロセスを通じて、⽬で⾒たもの、⾃分で撮った写真、インターネットで⾒た画像などの「⽬に⾒える」情報から「⽬に⾒えない」物語を引き出し、その世界を時には忠実に、時には絵画ならではのストロークで曖昧に表現したきた。いっぽう三浦は、絵画という古典的な媒体をベースに神話や⽇常の⾵景から連想をつなげることでイメージを広げ、おもちゃやアニメのような顔、動植物が混在した独特の間合いを持つ絵画を制作している。
異なる作⾵とプロセスを持った2人だが、モチーフとなる対象への⾃由な向き合い⽅や、それを取り巻く「⽬に⾒えない世界」への関⼼など、作品制作に通底する共通点を持つ。
本展「ENTROPY」では、長島と三浦が同じアトリエで制作と対話を続けながら、「絵画」という表現が持つ可能性やイメージの源泉を再考し、新たな視点をもって作品をつくり出す。両者の何ものにもしばられない感性が⽣み出す物語のような⽇常は、私たちがごく当たり前の⾵景に潜むかけがえのないものに気づくきっかけとなるだろう。