EXHIBITIONS

WHO ARE WE 観察と発見の生物学

国立科学博物館収蔵庫コレクション|Vol.01 哺乳類

© Gottingham

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 国立科学博物館では、企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学 国立科学博物館収蔵庫コレクション|Vol.01 哺乳類」を開催している。

 本展は同館の収蔵庫から、普段見ることのできないコレクションを活用した巡回展シリーズの第1弾。約490万点もの膨大な標本から、世界屈指の動物標本コレクションとして知られる「ヨシモトコレクション」を中心に紹介する。

「ヨシモトコレクション」は、1946年から1995年にかけて世界中でのハンティングによって得られた標本群で、ハワイ・オアフ島のW.T.ヨシモト財団より、国立科学博物館へ寄贈された。哺乳類・鳥類・爬虫類の標本412点からなり、多くは全身が剝製として残されている。現在では調査が困難な地域の標本も多数含まれており、極めて学術的価値が高い。

 今回の展示テーマは「観察の眼、発見の芽」。「声なき標本たち」の姿を通して、見つめる眼(観察)と見つける眼(発見)を育み、ほかの動物との意外な共通点や、私たちの日常とのつながりなど、標本にまつわる学びや問いを発見する場をつくる。

 剥製周辺にはあえて情報を置かず、まっさらな視点での観察を促す。文字や図解、模型などの解説情報は引き出しのなかに収納。それらを開くことで剥製にまつわる学びや問いを発見できる。

 なお本展は、日本各地の美術館や商業施設など多様な施設で展示することを目的に制作された巡回展示を、同館で特別に開催するものだ。

※本展は好評につき、当初の会期(8月5日~9月25日)を10月10日まで延長。最新情報は展覧会サイトへ。