EXHIBITIONS

残して伝える!

科学技術史・自然史資料が語る多様なモノガタリ

 国立科学博物館では、企画展「残して伝える!科学技術史・自然史資料が語る多様なモノガタリ」を開催中だ。

 同館は科学や技術の足跡を示す多種多様な資料を残し伝えていくために、資料の保存状況を調査し、戦略的な保存に向けた課題を考えるための研究を推進している。

 本展では、科学技術史・自然史資料のなかから「物理・化学系」「宇宙・地球科学系」「自然史系」の分野を選び、調査の過程で見えてきた資料の保存プロセスや、興味深い知見を紹介する。

「物理・化学系」では、日本における電気工学の黎明期を語る資料や、ノーベル賞受賞につながった研究で使用された実験装置、化学工業の発展の歴史を示す資料などについて紹介。

「宇宙・地球科学系」では、日本の天文学の発展に大きな役割を果たしてきた観測所や、世界の地磁気観測を支えてきた観測所における歴史的な資料などに注目する。

 そして「自然史系」では、日本における海藻学の黎明期を支えた植物学者の標本や、近代的な水産学とそれを支えた教育資料などについて取り上げる。