EXHIBITIONS

Keeenue「The Me in the Mirror」

Keeenue Blurred Boundary 2022

Keeenue 「DELTA」アートフェア(2021)での展示風景 ※参考作品

Keeenue ODD ONE OUT》(「ODD ONE OUT」HARUKAITO by island、2021) ※参考作品

Keeenue Be as One(2nd color) ※参考作品

Keeenue NOREN(「PROJECT ATAMI」ホテルニューアカオ、 2022)での展示風景 ※参考作品

Keeenue Keeenueラグ(「OIL ART RUG Exhibition」、2021) ※参考作品

 Keeenue(キーニュ)は、壁画やペインティング作品の発表のほか、Nike、Facebookなど国内外の企業にアートワークを提供するアーティスト。その新作個展「The Me in the Mirror」が、OIL by 美術手帖ギャラリーで開催される。

 Keeenueは1992年生まれ、神奈川県藤沢市出身。多摩美術大学でグラフィックデザインを専攻し、現在は鎌倉市を拠点に活動。具象でありながら抽象絵画のような独創的で鮮やかな世界観は多くの人々に支持され、これまでにアメリカ、台湾、イギリスなど様々な国で作品を発表してきた。

 イラストレーターの母親の影響もあり、幼い頃から絵を描くことが好きだったというKeeenue。また学生時代に手伝いをしていたアーティストの影響で、卒業後、作家として生きていくことを決意した。縦横無尽にぐにゃりと伸びる手足、動物なのか人間なのか不確かな生き物、鮮やかでハッピーな色彩など、グラフィックデザインの技術と生まれ持った色彩感覚を生かした、力強くもユーモアを感じさせるKeeenueの作品は、ひと目で鑑賞者を魅了し見る者の想像力を掻き立てる。

 約1年半ぶりの個展となる本展のテーマは「The Me in the Mirror」。複数のキャンバスを組み合わせたペインティング作品、暖簾型の作品、そしてシルクスクリーンの平面作品の、3つのタイプの新作を発表する。

「鏡に写った私」という意味を持つこのタイトルは、Keeenueの近年の心境の変化を表している。これまでは、自身の経験や目にした風景からモチーフを選び取ることが多かったという作家だが、この1年は自分自身について考えていたと話す。自分という存在が変化していくこと、客観的に見た自分と本来の自分について思考し、自分自身と「鏡」を通して対話するように作品と向き合った。

 自ずと変化していくこと、自分自身を意識的に変えること、そして自分が変わることによる世界の変容を描き出す本展。作家が日々挑戦し、「新しくたどり着いた場所」を、会場で体感してほしい。

 なお作品販売の詳細は決まり次第、「OIL by 美術手帖」の特設ページにて告知を予定している。