EXHIBITIONS

2011.3.11 大津波に襲われた沿岸集落で、かつて聞いた

いいつたえ、むかしばなし、はなし

その十 亘理郡山元町周辺の民話

展示風景より

過去の展示風景より

過去の展示風景より

「2011.3.11 大津波に襲われた沿岸集落で、かつて聞いた《いいつたえ、むかしばなし、はなし》」とは、みやぎ民話の会「民話 声の図書室」プロジェクトチームが、2011年3月11日の大津波で大きな被害をこうむった宮城県内の沿岸集落でかつて聞いた話を展示するシリーズ展。ここで紹介される話は、みやぎ民話の会(発起人:小野和子)が、1985年から1988年にかけて、宮城県から委託を受けて行った「宮城県民話伝承調査」の際に聞き書きした民話だ。

 語り手の多くは、東日本大震災の前にすでに亡くなり、民話のなかで語られた土地の姿はいま大きく変化している。しかし、いまに残った語りは、かつてここで生きていた人々の姿を、ありありと伝えてくれる。

 2012年から始まったシリーズ展は、これまで9地域の浜の民話を紹介し、今回で10回目の開催となる。今回は、みやぎ民話の会が宮城県山元町周辺で聞いた民話を紹介する。

「民話 声の図書室」プロジェクトチームは、展示のほか、民話語りをCDやDVDなどに記録し、共有財産としてこれからの世代に手渡していくことを目指しており、せんだいメディアテークは「メディアスタディーズ」の一環としてその取り組みに協力している。