EXHIBITIONS

長谷川祐子退任記念展「新しいエコロジーとアート」

Keiken + George Jasper Stone Feel My Meterverse 2019 Courtesy of Keiken

Keiken + George Jasper Stone Feel My Meterverse 2019 Courtesy of Keiken

毛利悠子 Decomposition 2021 Courtesy Project Fulfill Art Space, Taipei

 東京藝術大学大学美術館で、長谷川祐子の退任記念展「新しいエコロジーとアート」が開催される。本展主催は「Art & New Ecology」実行委員会、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科。

 人間の活動が自然に大きくおよび、地球環境を変化させてしまった時代である「人新世」において、人間中心主義や過度な資本主義により、自然環境のみならず、私たちをとりまく社会や精神的環境までもが持続不可能の危機にさらされている。このような状況のなかで、アーティストたちは、これらの環境を総合的にとらえた「新しいエコロジー」を調査、観察し、新しい美学を通して、人々に伝える媒介、翻訳者となる役割を担っている。

 長谷川祐子が総合ディレクションする本企画は、「新しいエコロジーとアート」をテーマに、現代アーティストと研究者ら双方の取り組みから、エコロジカルな芸術実践に光を当てる展覧会。東京藝術大学大学美術館および、根津のThe 5th Floorでの同時開催となる。

 本展は、ポストコロナ時代に新しい考え方、生き方を模索する私たちに差し出されたコンパスのように、様々な指標、ヒントを与えてくれるだろう。

 参加アーティストは、川内倫子、石上純也、中園孔二、小谷元彦、八谷和彦、スプツニ子!、Keiken、毛利悠子、AKI INOMATA、本田健、ステファノ・マンクーゾ(Stefano Mancuso)、リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン(Revital Cohen & Tuur van Balen)、HATRA+Synflux、伊坂柊、長坂有希、リリアナ・ザパタ(Liliana Zapata)、小野寛志、黒沢聖覇、知念ありさ、佐藤亜矢子、キヲク座、渡辺育+井上岳、クロエ・パレ(Chloe Paré)、Klimaら。