EXHIBITIONS

ヨーガン・アクセルバル「 Looking Up」

2022.05.13 - 06.12

ヨーガン・アクセルバル Looking Up 2022 © Jörgen Axelvall

 ヨーガン・アクセルバルによる「Looking Up」展が開催されている。KEN NAKAHASHIでは約3年ぶりとなる個展。

 アクセルバルは1972年スウェーデン生まれ。ニューヨークで15年間活動したのち、2011年から東京在住。2015年、7年間にわたり東京で撮影した初の写真シリーズ『I was looking for Park Hyatt Tokyo』が、第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出された。主な個展に「And I reminisce」(KEN NAKAHASHI、2019)、「KÄR / LEK」(同、2018)、「Go To Become」(Bookmarc Tokyo Gallery、2017)などがある。

 本展は、アクセルバルがパンデミックや癌の闘病の最中において制作を続けた新たな連作「Looking Up」を発表。一枚一枚の写真には東京の空を飛んでゆく飛行機をとらえた風景が、ソラリゼーションの技法を用いた異世界のような色合いで写し出されている。なお今年5月には写真集『Looking Up』が刊行予定だ。

「飛行機の轟音を耳にすると、ふと上を向いて広がっていた光景──そんな瞬間を、アクセルバルは畏怖の念を抱いて撮り続けたといいます。移動の自由、知らない国や文化の探索、遠く離れた友人や家族に会う可能性などに想いを馳せながら、進み続けていくために(本展ステイトメントより)」。