ARTISTS

クリスティアーネ・レーア

Christiane Löhr

 クリスティアーネ・レーアは1965年ドイツ・ヴィースバーデン生まれ。ドイツとイタリアを拠点に活動。ボン大学でエジプト考古学・古典・歴史を、マインツ・ヨハネス・グーテンベルク大学で芸術教育学とドイツ学を学んだ後、デュッセルドルフ美術アカデミーにてイタリアの芸術運動「アルテ・ポーヴェラ」の作家ヤニス・クネリスに師事。アカデミーの在学中より、タンポポやアザミなど身近な植物の茎や種子、また馬の毛を素材に、その特性を生かした彫刻作品やドローイングを発表してきた。手作業で一つひとつ丁寧につくられる作品は、幼少期の体験や自然とのふれ合いから生み出されたもの。慣れ親しんだ自然や動物から採取した素材が本来もつ構造や機能を見極め、はかない生命のかけらの美しさを視覚的に増幅させ、再構築している。2016年にピーノ・パスカーリ賞を受賞。日本ではヴァンジ彫刻庭園美術館に作品が収蔵されている。