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風能奈々

Nana Funo

 風能奈々は1983年静岡県生まれ。2006年大阪芸術大学芸術学部美術学科油画コース卒業、08年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。物語や神話に登場する動植物、人、風景やおまじないの道具などのモチーフを、アクリル絵具で緻密に描き、そのうえに染色系のペンによるドローイングやマスキングといった様々な技法を施した、重層的で多様な質感を持つペインティングを手がけている。湧き出るイメージを毎日ノートにドローイングし、モチーフとの親密さを深めながら、ペインティングの動力としている。

 主な個展に、「草上の想像」(小山登美夫ギャラリー、東京、2009)、「地下の湿度と紙の手ざわり」(8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京、2014)、「線でつなぐ遊びと名前をつけること」(小山登美夫ギャラリー、東京、2016)、「触っても触っても遠い」(小山登美夫ギャラリー、東京、2019)など。主なグループ展に、「現代美術の展望 VOCA展 2009 -新しい平面の作家たち-」(上野の森美術館、東京)、「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014)、「パレ・ド・キョート/現実のたてる音」(ARTZONE、京都、2015)など。作品はジャピゴッツィコレクション(スイス/アメリカ)、高橋コレクション、高松市美術館、モンブラン GBU ジャパンに収蔵されている。