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渡辺信子

Nobuko Watanabe

 渡辺信子は1948年東京都生まれ。71年に相愛女子大学音楽学部器楽学科ピアノ科を卒業。具体美術協会と出会ったことをきっかけに音楽から美術の世界に入り、80年代から本格的に作品を制作する。94年に第47回芦屋市展にて芦屋市立美術博物館買上賞、97年にABC美術コンクールで優秀賞、続いて99年には第10回吉原治良賞美術コンクールで大賞を受賞。木枠に既成の単色やストライプの布を張りこんだキャンバスを支持体に、平面と立体の要素を併せ持つ作品を手がけている。また近年では、金属彫刻の制作にも取り組んでいる。現在は大阪を拠点に、ドイツ、フランス、韓国などでも精力的に作品を発表。主な個展に「色彩と空間の向こうの向こう」(ギャラリー・キキ・マイヤーハーン、デュッセルドルフ、2019)、「Beyond "Beyond Color and Space"」(アラリオ・ギャラリー・チョナン、韓国/ギャラリーノマル、大阪、2017)、展覧会に「開館30周年記念展 ふたつのまどか ―コレクション×5人の作家たち」(DIC川村記念美術館、千葉、2020)、「西宮市大谷記念美術館の<展覧会とコレクション>2 ひろがる美術館ヒストリー」(2020)などがある。