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西尾康之

Yasuyuki Nishio

 西尾康之は1967年東京都生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒業。93年に初個展「五臓六腑」(金子アートギャラリー、東京)を開催。2000年に「岡本太郎現代芸術賞」入選、02年には村上隆とカイカイキキのプロデュースによって開催された「GEISAI-1」でグランプリを受賞。05年には「GUNDAM 来たるべき未来のために」(上野の森美術館ほか)に参加し、登場人物のひとりであるセイラ・マスをテーマにした高さ6メートルにおよぶ巨大作品《Crash セイラ・マス》(2005)で話題を集めた。「死」や「虚無」に対する恐怖心と、「生」に対する意思が創作の核にあり、作品はすべて、指で粘土を押して雌型をつくる独自の手法「陰刻鋳造」によって手がけられている。16年に山本現代で行われた個展「R E M (Rapid Eye Movement)」では、3DCGのアニメーション技術を用いた新たな「彫刻」を発表した。