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川端健太郎

Kentaro Kawabata

 川端健太郎は1976年埼玉県生まれ。2000年多治見市陶磁器意匠研究所修了。現在は岐阜県瑞浪市に窯を構え、緑豊かな環境で自然や四季から影響を受けながら作陶を続けている。手捻りによる磁土にガラスの破片を混ぜ込み、釉薬をかけて焼成する方法でつくられる作品は、唯一無二の色合いと神秘的な造形を持ち、作家の手の動きを想起させるしわや折り目も趣のひとつ。茶碗や花入は用途としてだけでなく、外側と内側の装飾で目を楽しませるオブジェの要素を併せ持っている。12年からは、季節によって生命を循環させる植物から着想を得た「Soos」シリーズに取り組んでいる。主な受賞歴、パラミタ陶芸大賞展大賞(2007)、益子陶芸展 加守田章二賞(2004)。近年の個展に「Hello from the Hollows 2」(現代美術 艸居、京都、2017)など。作品はミネアポリス美術館(アメリカ)、アナドル大学美術館(トルコ)、益子陶芸美術館などに収蔵され、国内外でその独自性が高く評されている。