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二艘木洋行

Hiroyuki Nisougi

 二艘木洋行は1983年山口県生まれ。「お絵描き掲示板」と呼ばれる2000年代に広まったデジタルツールと、鉛筆やペン、油彩などの物理的な画材を等価に扱うことで、これまで誰も経験し得なかった新たな絵画のクオリティーを追求する。イメージを構成する描線や筆致、塗りや擦れなどの一つひとつの要素について、デジタルな描画環境にアナログなエラーを呼び込み、 あるいは逆にアナログな描画にデジタルなスキームを挿入することで、イメージの内部にコンポジションの構築と解体を複層的に描き出す。

 近年の主な展覧会に、「ダッグアウトへおかえり」(TALION GALLERY、東京、2020)、「East Asia Culture City 2019《3^x = ∞ ound Town》」(仁川アートプラットフォーム、韓国、2019)、「二艘木洋行さんと山本直輝さんの作品をgnck先生をお呼びして検証する展覧会」(パープルームギャラリー、神奈川県、2019)、「新作展」(TALION GALLERY、東京、2018)、「た・・・・勃て・・・・!・・・・勃つんだ英樹ー!!」(BAR星男、東京、2017)、「ニセ・ザ・チョイス」(ビリケンギャラリー、東京、2015)、「パープルーム大学II」(熊本市現代美術館、2015)、「VOCA展2014 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)、「光るグラフィック展」(クリエイションギャラリーG8、東京、2014)など。