MUSEUMS / GALLERIES

横山美術館

愛知

外観

外観(エントランス)

内観(展示室)

内観(展示室)

 横山美術館は2017年に開館。明治・大正時代に制作された、輸出陶磁器の「里帰り品」を中心に展示する美術館。

 名古屋はかつて、海外へ輸出される陶磁器生産の一大拠点であり、素地の産地である瀬戸や美濃に近いという好立地から、横山美術館のある現在の名古屋市東区には多くの陶磁器工場や貿易商が立ち並んでいた。陶磁器の上絵付業が発達するなかで貿易港の名古屋港も誕生し、「名古屋絵付」と呼ばれる豪華で華やかな作風が海外でも人気を博した。

 横山美術館では、名古屋周辺で制作された輸出陶磁器をはじめ、日本初の洋風陶磁器であるオールドノリタケや、まとまった作品群を目にする機会の少ない隅田焼のほか、有田焼、京焼、瀬戸焼、九谷焼、真葛焼など、緻密で大胆な作品の数々、日本の卓越した職人技を堪能できる。