EXHIBITIONS

生誕130年記念 髙島野十郎展

2021.04.17 - 05.30

髙島野十郎 蝋燭 1912-26(大正時代) 福岡県立美術館蔵

髙島野十郎 からすうり 1948(昭和23)以降 個人蔵

髙島野十郎 空の塔 奈良薬師寺 1955(昭和30) 個人蔵

髙島野十郎 静物 1947(昭和22) 柏市蔵

髙島野十郎 太陽 1961(昭和36)以降 福岡県立美術館蔵

 特別展「生誕130年記念 髙島野十郎展」が奈良県立美術館で開催。本展では、2020年に生誕130年を迎えた髙島野十郎の画業を紹介する。

 福岡県久留米市の酒造業を営む家に生まれた髙島は、東京帝国大学農学部水産学科を首席で卒業するも画業の道へ進み独学で絵を学んだ。渡欧後はパリを拠点に郊外の風景写生に取り組む日々を送り、帰国後は故郷・久留米、東京、そして千葉県柏市へと移り住み、各地を旅しながら作品を描き続けた。また髙島は、たびたび奈良にも訪れ、風景画を残している。

 仏教的な思想が根ざしていると考えられている髙島の作風。徹底した写実による独自の画境、孤独と旅を愛した生涯を送った作家として、その没後に光が当てられ、今日では幅広い人気を得ている。

 本展では、代表作「蝋燭」や「太陽」を含む、髙島の豊富なコレクションを有する福岡県立美術館の所蔵作品を中心に展示。初紹介の作品もあわせた総数110点あまりにより、多くの謎に包まれながら見るものを引きつけてやまない、髙島の絵画世界の魅力を紹介する。

※奈良県立美術館は「新型コロナウイルス感染症奈良県緊急対処措置」に伴い、5月1日〜5月30日まで臨時休館。したがって特別展「生誕130年記念 髙島野十郎展」(4月17日~5月30日)を途中閉幕。詳細・最新情報は公式ウェブサイトへ。