時代を大きく変えたYBAsのひとり
サラ・ルーカスは1984年から87年までロンドンのアートの名門として知られるゴールドスミス・カレッジで学び、1988年にダミアン・ハーストがキューレーションを務めたエキシビション「フリーズ」で作品を展示。以来、イギリスに新しいアートの旋風を巻き起こした「ヤング・ブリティッシュ・アーティスツ(YBAs)」のひとりと数えられるようになる。その後、1997年にコレクターでサーチギャラリーを設立したチャールズ・サーチが収集していた彼らの作品を展示して大きな話題を集めたロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの展覧会「センセーション」で、さらに広く知られるようになる。
![](https://bt.imgix.net/magazine/27877/content/1696291757565_154f39a80722e84e00e7fb85dde87424.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
ルーカスの作品はセックス、モラル、欲望などをイギリス人ならではの視点から問いかけ表現し、ショッキングかつ独特な毒を持っていながらも、常にどこかユーモラスなのが特徴だ。今回の「ハッピー・ガス」では16点の新作を含む合計およそ75点の作品の選出と構成もルーカス自身が行っている。