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京都市京セラ美術館はここにも注目。新展示スペースにショップやレストランも

4月4日に開館予定の京都市京セラ美術館。核となる本館・新館の展覧会だけではない注目ポイントをまとめて紹介する。

「ザ・トライアングル」のこけら落としとなる鬼頭健吾展の様子

 4月4日に開館する京都市京セラ美術館。そこには、これまでの京都市美術館にはなかった新要素も見られる。ここでは、すでに紹介した本館・新館の展覧会以外の部分をお届けする。

>>本館と新館のこけら落とし展レポートはこちら

 まず注目したいのが、敷地内に誕生した新たな展示スペース「ザ・トライアングル」だ。ザ・トライアングルは、今回の改修で新たに生まれたスロープ状の広場「京セラスクエア」に突き出たガラス張りの北西エントランスと、その地下に位置する展示スペースからなる。

プレ・オープンイベント時のザ・トライアングルの様子より、鬼頭健吾《ghost flowes》 撮影=前谷開

 本館や新館とは異なり、新進の現代作家の作品を中心に展示するギャラリー空間。入場無料というのも嬉しい。

 4月4日からは、場所の名前を冠した「ザ・トライアングル」シリーズを開催。こけら落としは、プレオープン時から作品を展示してきた鬼頭健吾の個展「Full Lightness」(〜5月31日)だ。鬼頭は、日常的な素材を組み合わせたカラフルなインスタレーションで知られるアーティスト。本展では、北西エントランス部の《ghost flowers》に加え、地下ではパラソルや平面などから構成された展示を展開。また4月14日からは、本館・光の広間でパブリック・アート《untitled(hula-hoop)》を展示し、美術館を光と色で満たす。

ザ・トライアングルの地下には、ガラス越しに《ghost flowers》の光が降り注ぐ

 美術館の大きな楽しみであるカフェとショップも今回のリニューアルのポイントだ。

 メインエントランス南側には、ミュージアムカフェ「ENFUSE」がオープン。ENFUSEは、様々なカフェをオープンさせてきたWATが運営。京都の地場食材や手法を取り入れたメニューや、自家焙煎コーヒー、スイーツなどのほか、アルコールも提供。21時まで営業しており、夜の岡崎公園に賑わいをもたらすことが期待される。外光が入る明るい店内は、つい長居したくなる空間と言えるだろう。

ミュージアムカフェ「ENFUSE」
ミュージアムカフェ「ENFUSE」

 メインエントランスを挟み、ENFUSEと反対側にあるのがミュージアムショップ「ART LAB KYOTO」だ。同ショップは、NADiffや銀座 蔦屋書店などを擁するCCCアートラボが運営。展覧会関連商品はもちろんのこと、京都市京セラ美術館オリジナルグッズも展開する。オリジナルグッズはビームス創造研究所が監修。美術館建築の意匠やロゴと呼応するように、白と濃いグレーを基調としたデザインとなっている。

ミュージアムショップ「ART LAB KYOTO」
ミュージアムショップ「ART LAB KYOTO」

 京都市京セラ美術館を訪れる際は、こうした新展示スペースやショップ、カフェも忘れずにチェックしてほしい。

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