アイルランドを代表するアーティスト。ジョセフ・ウォルシュの作品展示が大阪と東京の3会場で開催へ

東京・西麻布のギャラリー、ア・ライトハウス・カナタが所属アーティストのジョセフ・ウォルシュによる新作を大阪と東京の3会場で展示する。

大阪・関西万博アイルランドパビリオンとジョセフ・ウォルシュによる屋外彫刻《Magnus Rinn》

 ミニマルな抽象表現をテーマに、マテリアリティと卓越した技術に重点を置いたギャラリー、ア・ライトハウス・カナタが、所属アーティストであるジョセフ・ウォルシュの新作を大阪と東京の3会場で展示する。

 国内外の約30名以上のアーティストが所属しているア・ライトハウス・カナタ。近年はより国際色豊かなギャラリーへと成長し、今年秋には東京・表参道に拠点を移転する予定で、今後さらに日本美術の未来への架け橋となることを目指している。

 アイルランド出身のウォルシュは、木材の自然美を生かした彫刻で世界的に評価されており、彫刻と家具の境界を行き来する独自の作品を生み出している。その作品は、素材に対する直感的な理解と革新的な技術、表現豊かなフォルムを特徴としており、これまでに世界中で数多くの重要な委託作品を手がけてきた。アイルランド国立美術館やパリのポンピドゥー・センター、アメリカのメトロポリタン美術館にも作品が収蔵されており、アイルランドを代表するアーティストのひとりとなっている。

ジョセフ・ウォルシュと《Magnus Rinn》。大阪・関西万博アイルランドパビリオンにて

 「大阪・関西万博アイルランドパビリオン」(4月13日〜10月13日)でアンバサダーとして抜擢されたウォルシュは、「創造性と人々のつながり」をテーマに、初となる大規模な屋外彫刻《Magnus Rinn》を展示。この作品は、円環の流れるシルエットが特徴的で、ブロンズから木材、金箔へと素材が移り変わり、ウォルシュの手の痕跡を残した質感が、自然と人間の関係を視覚的に表現している。作品全体が金箔で覆われ、木目が金箔の下から浮かび上がるような仕上がりになっており、時の流れと共生の象徴として、アイルランドパビリオンを代表する作品となる。

設置中の《Magnus Rinn》

編集部

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