2022.3.1

インテリアデザインの国際展示会「メゾン・エ・オブジェ」がパリから髙島屋に。フランス人キュレーターがプロデュース

パリで毎年開催されるインテリアデザインの国際展示会「メゾン・エ・オブジェ」。この展示会を展覧会として編集した「デザイン・ダイアローグ メゾン・エ・オブジェ・パリ展」が日本橋髙島屋S.C.で開催される。

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 毎年パリで開催されるインテリアデザインの国際展示会「メゾン・エ・オブジェ」。日本橋髙島屋S.C.でこの展示会を編集した展覧会「デザイン・ダイアローグ メゾン・エ・オブジェ・パリ展」が開催される。

「メゾン・エ・オブジェ」は、1995年にパリで誕生した世界最高峰のデザインとライフスタイルの展示会だ。 その年に世界的にもっとも活躍したデザイナーを選出する「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」や、毎回ひとつの国にスポットを当て、その国で活躍する新進気鋭の逸材を選ぶ「ライジング・タレント・アワード」を実施するなど、インテリアにおけるデザインの発展に貢献してきた。

「メゾン・エ・オブジェ」の様子 ©AETHION

 今回開催される日本橋髙島屋S.C.の「デザイン・ダイアローグ メゾン・エ・オブジェ・パリ展」は、 「メゾン・エ・オブジェ」の主催者であるSAFIが総指揮をとり、フランス人キュレーターが会場構成を手がける。

2011年度デザイナー・オブ・ザ・イヤー受賞者のRonan & Erwan Bouroullecの作品

 展覧会は3部構成。総合ディレクションをジャンリュック・コロナ・ディストリアが担当し、1部と3部は、フランソワ・ルブラン・ディ・シシリアがキュレーションを務める。

フランソワ・ルブラン・ディ・シシリア ©danyeffet

 1部では、過去に「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、めざましい活躍を遂げるクリエイターのなかから21名の作品が集結。椅子と照明の代表作を用いたデザイン空間が会場に登場する。

2011年度デザイナー・オブ・ザ・イヤー受賞者のRonan & Erwan Bouroullecの作品

 3部は次世代の創作活動に贈られる「ライジング・タレント・アワード」を讃え、受賞者の作品を展示。今年は日本の新鋭クリエーターたちが選考される。

「ライジング・タレント・アワード」ロゴマーク

 そして本展のハイライトともいえる2部は、エリザベス・ルリッシュのキュレーションのもと、新作コレクション「ホワッツ・ニュー」を発表。これはパリ会場に先駆けた展示となる。

エリザベス・ルリッシュ ©Jean-Marc Palisse

 また会場では、髙島屋で1941年に開催された「シャルロット・ペリアン展」より、不朽の名作も登場。⾧年、デザインを通じてともに歩んできた髙島屋とフランスから、ニューノーマル時代における暮らしの在り方を提案する。

 本国フランスのキュレーターにより、現地の「メゾン・エ・オブジェ」の熱量がそのままに再現される展覧会。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

 なお本展は髙島屋京都店(4月28日~5月9日)とジェイアール名古屋タカシマヤ(8月17日〜30日)に巡回する。