長年墨づくりの伝統と誇りを持ち、赤みや青みなどの色味や、マットや光沢といった質感、さらに濃淡など、奥深く多様な黒色に取り組んできた画材メーカー・呉竹。同社が、昨年に引き続きアート・チャレンジイベント「Inktober(インクトーバー)」とのパートナーシップを発表した。
呉竹は1902年に製墨業として創業。1973年に開発した「くれ竹筆ぺん」をはじめ、水彩用品やマーカー、マンガ用品など幅広く製造してきた。その商品は書道家だけでなく、アーティストやマンガ家などにも愛用されている。
いっぽうのインクトーバーは2009年から始まったイベントで、世界中のクリエイターが毎年10月1日~31日までの1ヶ月間にわたり、インクを使って描いたイラストを1日1枚SNSに投稿するというものだ。
今回のコラボレーションでは、呉竹がインクトーバーのイベントにあわせた特別商品を発売。そのパッケージは、ドイツ在住のアーティストであるKlaudiaとのコラボレーションによりデザインされている。
例えば、「FLUID GRAPHITE」はグラファイトと合成樹脂をあわせた高粘度のインク。グラファイト特有のマットな質感に加え、表面を磨くことで金属光沢が表現できる。また、水彩絵の具などのほかの画材とあわせて使用することもできる。
また、強弱のある線やベタ塗り、ハイライトなど様々な表現ができる筆ぺんのセット「ZIG ILLUSTRATION BASIC SET2 筆ぺん 5本セット」や、超極細の穂先を持ち、細密なイラストなどの描写に適した黒・白インクの2本セット「ZIG BLACK & WHITE 超極細筆ぺんセット 白筆ぺん&愛ライナー」、細くも太くも自由にコントロールでき、インキの色が濃くシャープな線が描ける「くれ竹 万年毛筆 黒軸」などのアイテムもある。
なお、呉竹はオンラインキャンペーンも実施。同社の商品を使って、#kuretake_inktober2021のハッシュタグをつけてSNSに作品を投稿してインクトーバーに参加するクリエイターを対象に、抽選で5名に彩墨 深美やインクトーバーおすすめ商品3万円相当をプレゼントする。