「UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka(以下、アンノウンアジア)」は、2015年に大阪で誕生。「大阪からアジアへ、アジアから大阪へ」をキーメッセージに、UNKNOWN(未知の才能)が集う国際色豊かなアートフェアだ。出展される作品はアート、デザイン、写真、イラスト、造形、ファッション、インスタレーションなど多岐にわたり、会場内に設けられた各アーティストのブースで展示販売される。
昨年、日本を含むアジア各地から、212組のアーティストと6000人を超える来場者を集めたアンノウンアジアが、今年はさらに規模を拡大。会場を梅田のグランフロント大阪に移し、出展者は290組という、過去最大のスケールで開催される。
アンノウンアジアの最大の特徴は、多数の審査員とレビュアーにより選ばれる個人賞を設けていることだ。その数は約200名にのぼる。審査員には各国のトップクリエイターが名を連ねるが、今回はイラストレーターの永井博とアーティストの椿昇が新たに加わり、さらに豪華な顔ぶれとなった。これまでの4年間の開催で、受賞をきっかけに実績を積んでいくアーティストも数多く、仕事につながるマッチングも生まれている。
また、今年からの新たな試みとして、11月24日まで神戸で開催されている「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2019」とのコラボレーションも実施。「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」の総合ディレクターである高見澤清隆を審査員のひとりに迎え、出展アーティストのなかから、来年の「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」に参加するゲストアーティストを選出する。
さらに、写真家やキュレーターの発掘と支援を目的とする、「KYOTO GRAPHIE」のサテライトプロジェクト「KG+」とも連携。「KG+」が賞を用意し、受賞者は来年の「KG+」のゲストアーティストとなる。
一般来場者が会場で投票できる「オーディエンス賞」にも注目したい。この投票でもっとも評価されたアーティストは、次回開催時に招待枠で出展ができるという特典もあり、アーティストのモチベーションにつながっている。
鑑賞するだけにとどまらず、作品やグッズの購入、投票、各ブースで生まれるアーティストとの会話など、双方向のコミュニケーションが楽しめるアートフェア。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。