NEW AUCTION 005が開催。良質なオークション体験と継続性、ゲームチェンジャーであり続けるための課題とは?

NEW AUCTIONが渋谷のMIYASHITA PARK内のギャラリーSAIにて「NEW AUCTION 005」セールを開催。11月4日のオークションの主要な落札結果をレポートする。

文・写真=塚田萌菜美

下見会の展示風景より

 11月4日に、NEW AUCTIONは渋谷のMIYASHITA PARK内のギャラリーSAIにて「NEW AUCTION 005」セールを開催した。アートウィーク東京の期間内に開催された、過去最高の円安の影響を受けたSBIアートオークションの翌週末のセールの行方をレポートする。

下見会の展示風景より、デイヴィッド・ホックニーのリトグラフで左がロット026、中央がロット025

 セール冒頭には、先日まで東京都現代美術館で個展が開催されていた、デイヴィッド・ホックニーによるプールをモチーフにしたリトグラフ作品が立て続けに出品された。なかでも、色彩の鮮やかなロット026は電話同士が競り合い1550万円で、色数のやや少ないロット025については1050万円で落札されている。

 本セールには、日本のオークションにはなかなか登場しない作品も出品された。なかでもハイライトとも言うべきは、ロット035のシアスター・ゲイツと続くロット036のアントニー・ゴームリーの作品だ。

下見会の展示風景より、シアスター・ゲイツ《Night Stand for Soul Sister》(2013)

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