世界最大手のNFTマーケットプレイスのひとつであるOpenSeaが、新たに3億ドル(約346億円)の資金を調達した。これにより、同社の評価額は設立からわずか4年で133億ドル(約1兆5338億円)という驚異的な金額に達した。
今回の資金調達によって、OpenSeaは4つの目標を掲げている。製品開発の加速、カスタマーサポートと顧客の安全性の向上、NFTとWeb3のコミュニティへの投資、そしてチームの成長だ。
製品開発において、同社はブロックチェーンの複雑性を減らす機能やシンプルなフローを導入することで、NFTの参入障壁を下げることに注力。また、マルチチェーンのサポートを加速させ、より優れたツール、分析、プレゼンテーションにより、人々がNFTを発見し、管理し、紹介できるようにするための改善に取り組む。
カスタマーサポート、信頼性と安全性、サイトの安定性などに関する取り組みも拡大。これには、ユーザーを保護するシステムを実現するための製品および技術への投資や、対面式のカスタマーサポート業務への大規模な投資が含まれている。これらのチームでは、すでに60人以上の規模に成長しており、今年末まではさらに倍増する予定だという。
また、新進気鋭のクリエイターの知名度を高め、NFTのエコシステム全体の規模と成長を促進するため、同社は開発者やクリエイターを直接支援する助成プログラムを立ち上げる予定。NFT取引量の激増に伴い、コア・アーキテクチャを改善し、顧客体験を向上させるためには、今期中にエンジニアチームを200人以上に拡大することを計画している。
OpenSeaの共同創業者兼CEOのデビン・フィンザーは声明文で次のように語っている。「NFTは、ユーザーにデジタル商品に対するより大きな自由と所有権を与え、開発者はユーザーに真の経済的価値と実用性を提供する強力で相互運用可能なアプリケーションを構築することができる。OpenSeaのビジョンは、このような新しいオープンなデジタル経済が繁栄するための中心的な目的地となり、世界でもっとも親しみやすく、信頼され、最高の品揃えを誇るNFTマーケットプレイスを構築することだ」。