「国立工芸館」のシンボルマークが決定。デザインは「UMA / design farm」

金沢へ移転し、今年10月25日に開館する国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)のシンボルマークが発表された。デザインはロゴタイプと同じく「UMA / design farm」が担当する。

国立工芸館のロゴタイプとシンボルマーク

 金沢へ移転し、今年10月25日に開館する国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)がそのシンボルマークを発表した。

 制作はロゴタイプと同じく、大阪を拠点に活動するデザインスタジオ「UMA / design farm」が担当。ロゴタイプの「工」の余白部分をかたどったこのデザインは、今後ロゴタイプと同様にサイン等に活用される。

 UMA / design farmの代表・原田祐馬は、制作にあたり次のようにコメントしている。「ロゴタイプの考え方とも共通し、『工』の字の上下のラインを支える中心線を際立て、力強さとしなやかさを持たせています。余白のシルエットからは、工芸がつくりだす人の営みや環境を感じられることを目指しています」。

国立工芸館の外観

 国立工芸館の建物は、明治期に建てられたふたつの旧陸軍の施設、旧陸軍第九師団司令部庁舎(1898年建築)と旧陸軍金沢偕行社(1909年建築)を移築するとともに、過去に撤去された部分や外観の色などを復元して活用するもの。

 その建物から触発されたという原田はこう続けている。「ふたつの歴史建造物を繋ぐ国立工芸館の建物形状とも呼応させることで、シンボルマークが館の顔のひとつとして機能して欲しいと考えています」。

 なお同館は名誉館長に中田英寿が就任することでも話題となっている。

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