「北海道舞踏フェスティバル2019」札幌公演より 5月から7月にかけて、小樽、岩見沢、札幌の3都市と台湾で実施予定だった「北海道舞踏フェスティバル2020」。新型コロナウイルスの影響を受けて中止となった公演が、8月1日~31日に公式ウェブサイト内で上演される。
舞踏(Butoh)は、1960年代に土方巽を中心に生み出され、国内外の様々な文化人やファッション関係者に影響を与えてきた。舞踏フェスティバルが世界中で開催され、「山海塾」は700都市以上で公演を行うなど海外でも大きな注目を集めているが、日本では舞踏を発信する地域が少なかった。
そこで、北海道コンテンポラリーダンス普及委員会は2017年に「札幌国際舞踏フェスティバル 2017」を企画、以降毎年フェスティバルを開催してきた。今年は「多様な作品紹介」「地域での滞在制作」「国際ネットワークの強化」を軸に、様々なプログラムを展開する。
実際の公演は規模を縮小し、小樽と札幌で6月21日~7月19日に開催。美術館内をツアー形式で歩いてまわりながら各部屋で上演される舞踏を観覧する「夜の舞踏美術館ツアー」や、写真展「鐡を踏む―小樽と舞踏の交わりー」が行われた。
そして8月1日~31日には、公式ウェブサイト内で「オンラインフェスティバル」が開催。小樽・札幌公演のハイライトのほか、舞踏家・田仲ハルと岩見沢ノイズサミットによる「岩見沢公演」、田仲とAkiyo(クロッキーデッサン)、渋谷徹(ドラム)による「 ドラム!肉体!素描! 」、そして彫刻、写真など多様なメディアによる「舞踏展」などを配信。世界でますます注目を集める「舞踏」の現在形を、オンラインで見ることができる。