国内芸術祭の参加アーティストが集結。Instagramプロジェクト「Artists’ Breath」がスタート

大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭など5つの国内の芸術祭の参加アーティストたちが集結するInstagramプロジェクト「Artists’ Breath(アーティスツ・ブレス)」が、6月15日にスタートした。北川フラムがディレクターを務める同プロジェクトでは、1日ひとつずつの動画がアップされ、2021年の春まで続く予定だ。

「Artists’ Breath」のInstagram @artistsbreathpressより

 北川フラムが総合ディレクターを務める大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭など、5つの国内の芸術祭の参加アーティストたちが集結するInstagramプロジェクト「Artists’ Breath(アーティスツ・ブレス)」が、6月15日にスタートした。

 初日には、大地の芸術祭で《棚田》を展示したイリヤ&エミリア・カバコフ夫妻をはじめ、7組のアーティストが登場。以降、1日ひとつずつ動画がアップされ、2021年の春まで続く予定だ。

 同プロジェクトの発想についてディレクターの北川は、「今年、新型ウイルスの蔓延によって、多くの展覧会、イベントが延期または中止となった。アーティストがこの期間にどう生活し、何を考えているのか知りたくなった」と語る。

 今年は新型コロナの影響で、北川がディレクターを務める「房総里山芸術祭 いちはらアートxミックス」(新会期:2021年3月20日〜5月16日)、「北アルプス国際芸術祭」(新会期:未定)、「奥能登国際芸術祭」(新会期:2021年9月4日〜10月24日)の開催が延期となっている。北川はこう続ける。

 「アーティストは皆それぞれ違う。それは地球上の77億人、それぞれの発語・生理だ。77億人の人々はいま、同時に生き、共通の体験をしている。そして異なった考えをもって生きている。その凄さに感動し、厳粛にならざるを得ない。Artists’ Breathでは、その多様さをお届けしていきたいと思っている。いわば空白にみえる日常のなかで、生命の海でつながった世界のアーティストによる豊かなプラットフォームがつくれたら素晴らしいと思う」。

 なお初回動画を配信したアーティストには、イリヤ&エミリア・カバコフ、ソカリ・ドグラス・カンプ、ポウラ・ニチョ・クメズ、村上慧、ニコラ・ダロ、EAT&ART TARO、深澤孝史がいる。延期された芸術祭の作家たちの「息吹」をオンラインで楽しみたい。

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