生誕110周年を記念し「東山魁夷展」が開催。習作から代表作まで、その表現を概観する

東京富士美術館で東山魁夷生誕110周年と同館開館35周年を記念し、「東山魁夷展 ー長野県信濃美術館東山魁夷館所蔵品による」が開催されている。代表作から習作まで約80点を紹介する。会期は2018年1月2日〜3月4日。

東山魁夷 白馬の森 1972 152.0×223.0cm

 東山魁夷(1908〜99)は東京美術学校日本画科を卒業後、結城素明に就き学び、戦中戦後の苦難の時代を経て、風景の美しさに開眼。風景画家として活動する決意を固める。簡潔な画面構成による表現で独自の自然観のもと、日本の四季や世界の自然、街角を抒情豊かに描き、その深い精神性をたたえる作品は多くの人を魅了してきた。

東山魁夷 草青む 1972 43.0×65.0cm

 本展では、長野県信濃美術館東山魁夷館が所蔵する作品を中心に、「ヨーロッパ・北欧風景」、「京洛四季」、「白馬の見える風景」シリーズなど、初期から晩年までの作品を紹介する。また、スケッチや習作など、制作の様子を読み取れる資料をともに展示。合計80点の作品を通して、日本画壇に大きな足跡を残した魁夷の表現を概観する。

編集部

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