NEWS / EXHIBITION - 2017.10.12

見慣れた風景が作品の舞台に。「TOKYO 数寄フェス 2017」で
上野の魅力を再発見する

上野公園とその周辺を会場とする都市型野外アートフェス「TOKYO 数寄フェス 2017」が、11月10日〜19日の10日間開催される。会期中には、大型インスタレーションの展示やワークショップなど様々なプログラムが予定されている。

大巻伸嗣《プラネテス -私が生きたようにそれらも生き、私がいなくなったようにそれらもいなくなった-》の作品イメージ

大巻伸嗣《プラネテス -私が生きたようにそれらも生き、私がいなくなったようにそれらもいなくなった-》の作品イメージ

 博物館、美術館、芸術大学、音楽ホールなど多くの文化施設が集まる上野。この地に関わりのある機関・団体による連携組織「上野文化の杜」が、都市型野外アートフェス「TOKYO 数寄フェス 2017」を開催する。上野公園周辺を舞台に、岡倉天心が用いた「数寄」という言葉を軸としたアート作品の展示やワークショップ、コンサートなどを行う。

 昨年に続き2回目の開催となる今回は、会期を前回の3日間から10日間へと大幅に延長し、会場も上野公園内だけでなく谷中地区の街なかへと拡大。ディレクターには「あいちトリエンナーレ2013」の共同キュレーターなども務めた住友文彦(東京藝術大学大学院准教授、アーツ前橋館長)を迎える。

 メイン会場となる上野公園の噴水前広場には、大巻伸嗣による作品が登場。上野公園ができる以前にその場所にあった寛永寺の山門「文殊楼」をモチーフとし、かつてそこに存在したものや時間、空間、記憶の連鎖を体感することのできる大型インスタレーションを展開する。

大巻伸嗣《プラネテス -私が生きたようにそれらも生き、私がいなくなったようにそれらもいなくなった-》の作品イメージ

 また、アーティストの日比野克彦、人類学者の海部陽介、探検家の石川仁の3名は、それぞれ異なるアプローチで「3万年前の航海」にまつわる展示やワークショップを行う「上野造船所」を上野公園内に開設。会期中、池のほとりで日比野がデザインした『TANeFUNe』を石川が葦を素材に制作する様子も見ることができる。

「上野造船所」イメージ

 そのほか、不忍池をキャンバスに見立てて光を投影する鈴木太朗の作品や、中に入って日本茶を楽しむことができる橋本和幸による移動式の茶室など、上野の風景や歴史と呼応する様々な作品を鑑賞・体験することができる。

鈴木太朗・空間演出研究所《ミナモミラー》作品イメージ
橋本和幸 with ITOEN ティーテイスター《ティーテイスターフォレスト》昨年開催の様子