「円山応挙 リアルの先へ 空間革命」が江戸東京博物館で開催。初期から晩年にかけての画業をたどる【2/2ページ】

傑作とされる障壁画も集結

円山応挙《牽牛花図》(天明4年、1784) 後期展示(1月2日~24日)
円山応挙《雪松図屏風》(18世紀)国宝 三井記念美術館 展示期間:11月28日~12月6日

 第4章「天明(天明元〜9年、1781〜89)」は、名声が広まり、各地の寺社で障壁画を手がけるようになった時期の作品を展示。この頃には門人をまとめながら、巨大な障壁画を手がけるようになった。本章では応挙の傑作とされる国宝《雪松図屛風》をはじめ、その大胆な構図と簡略化による空間表現が鮮烈な大英博物館所蔵の《氷図屏風》(ともに18世紀後半)なども展示される。

円山応挙《郭子儀図襖(部分)》(寛政2年、1790) 兵庫・大乗寺
円山応挙《松に孔雀図襖」(部分)》(寛政7年、1795)重要文化財 兵庫・大乗寺

 第5章「寛政(寛政元〜7年、1789〜95)」は、天明の大火後で被災した京都で始まった御所造営の際に制作された障壁画などを紹介。土佐派や狩野派といった歴史ある流派とともに、応挙は一門を率いて障壁画に参加した。大乗寺の《郭子儀図襖》(寛政2年、1790)や《松に孔雀図襖》(寛政7年、1795) といった襖絵が展示され、晩年まで大画面と向き合った応挙の姿勢を紹介する。

 江戸時代の日本美術が、部屋という空間のなかで楽しまれていたという前提のもと、応挙の巧みな空間表現に迫る展覧会となりそうだ。

編集部