2021.10.17

原画80点を含む150点を展示。PLAY! MUSEUMで「柚木沙弥郎 life・LIFE」が開催へ

型染めで布に模様を大胆に染めた染色作品をはじめ、版画や絵画、立体、絵本など、70年以上にわたり多彩な創作活動を行っている柚木沙弥郎。その個展「柚木沙弥郎 life・LIFE」が立川のPLAY! MUSEUMで開催される。会期は11月20日〜2022年1月30日。

まゆ⽟のうた 2013 岩⼿県⽴美術館蔵 撮影=⽊寺紀雄
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 型染めで布に模様を大胆 に染めた染色作品や版画、絵画、立体、絵本など、70年以上にわたり創作活動を行っている柚木沙弥郎。その大規模個展「柚木沙弥郎 life・LIFE」が立川のPLAY! MUSEUMで開催される。会期は11月20日〜2022年1月30日。

 柚木沙弥郎は1922年東京生まれ。42年に東京帝国大学文学部美学・美術史科に入学し、46年に大原美術館に就職。そこで柳宗悦の「民藝」に出会い、芹沢銈介に師事し染色家へと転身した。72年には女子美術大学の教授となり、87年からは同大学長を務めた経歴を持つ。

柚⽊沙弥郎 撮影=⽊寺紀雄

 本展では、『つきよのおんがくかい』『そしたら そしたら』(いずれも福音館書店)など、90年代から手がける絵本作品の原画約80点を一堂に紹介。絵本の制作に使われた型紙、スケッチブックやスクラップブックも展示される。

『つきよのおんがくかい』原画 1999 ⽊城えほんの郷蔵

 また、紙粘土と布でつくられたユーモラスな約20点の人形たちのほか、約50点の染色作品も見どころのひとつだ。50~70年代にかけて多数制作された「注染」という技法の染色作品や、抽象画のような大胆な模様が印象的な近年の作品まで、幅広い年代の染色作品が展示空間に広がるという。

町の⼈々 2004 世⽥⾕美術館蔵 撮影=上野則宏
Morning 2019 IDÉE蔵 撮影=平野太呂
並ぶ⼈ 1982 岩⽴フォークテキスタイルミュージアム蔵 撮影=平野太呂