型染めで布に模様を大胆
に染めた染色作品や版画、絵画、立体、絵本など、70年以上にわたり創作活動を行っている柚木沙弥郎。その大規模個展「柚木沙弥郎 life・LIFE」が立川のPLAY! MUSEUMで開催される。会期は11月20日〜2022年1月30日。
柚木沙弥郎は1922年東京生まれ。42年に東京帝国大学文学部美学・美術史科に入学し、46年に大原美術館に就職。そこで柳宗悦の「民藝」に出会い、芹沢銈介に師事し染色家へと転身した。72年には女子美術大学の教授となり、87年からは同大学長を務めた経歴を持つ。
本展では、『つきよのおんがくかい』『そしたら そしたら』(いずれも福音館書店)など、90年代から手がける絵本作品の原画約80点を一堂に紹介。絵本の制作に使われた型紙、スケッチブックやスクラップブックも展示される。
また、紙粘土と布でつくられたユーモラスな約20点の人形たちのほか、約50点の染色作品も見どころのひとつだ。50~70年代にかけて多数制作された「注染」という技法の染色作品や、抽象画のような大胆な模様が印象的な近年の作品まで、幅広い年代の染色作品が展示空間に広がるという。