初の立体作品も。山口歴「LISTEN TO THE SOLITUDE」(銀座 蔦屋書店、OIL by 美術手帖)
ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動し、「筆致/ブラシストローク」の持つ可能性を追求した作品群で活躍の幅を広げている山口歴。その個展「LISTEN TO THE SOLITUDE」が、渋谷PARCOのOIL by 美術手帖(~9月6日)と銀座 蔦屋書店(~9月14日)で開幕した。
山口はゴッホや白髪一雄の作品にインスピレーションを受け、キャンバスという枠組みを超えて筆致自体が空間に存在するような絵画作品を手がけてきた。銀座 蔦屋書店では巨大な平面作品6点に加え、山口にとって初となる立体作品《PROMINENCE NO.1》(2021)を発表。写真家とコラボレーションした新作も並ぶ。
またOIL by 美術手帖では、小規模な平面作品を展示。国内外で熱い注目を集めるその作品をぜひチェックしてほしい。
銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
会期:2021年8月30日~9月14日
住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
開館時間:11:00~20:00
料金:無料
OIL by 美術手帖
会期:2021年8月27日~9月6日
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ2階
開館時間:渋谷パルコの営業時間に準ずる
料金:無料
日本のファッション史をたどる。「ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会」(国立新美術館)
1945年から2020年まで、75年間における日本のファッション史の変遷をたどる展覧会「ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会」は、国立新美術館で9月6日に閉幕する。
本展は、戦後日本を中心とする服飾史を、デザイナーと消費者という双方の立場からとらえるもの。戦後に浸透した洋装文化から、60年代に花開いた若者のファッションや服飾産業の勃興、コシノジュンコや髙田賢三、三宅一生、山本寛斎ら日本人デザイナーが世界に進出した70年代、「DCブランド」が隆盛を極めた80年代、そしてストリートファッションの90年代、自分らしさの追求がキーワードとなる00年代以降まで、時代を反映したメディアなども参照しながら紐解いていく。
現代のデザイナーたちによる作品も数多く紹介し、ファッションが問う未来にも目を向けた本展。生活に欠かせないものでありながら、同時に表現の手段でもある衣服という存在について、あらためて考えるきっかけとなるだろう。
会期:2021年6月9日~9月6日
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00~18:00(金土~20:00) ※入場は閉館の30分前まで
地域住民とつくる新たな芸術祭。「東京ビエンナーレ2020/2021」
「見なれぬ景色へ ―純粋×切実×逸脱―」をテーマに、東京・北東エリアを中心に様々な作品の展示やイベントを行う芸術祭「東京ビエンナーレ」。その会期が、9月5日に終了する。
会場となるエリアは、宮永愛子や西尾美也、内藤礼らが展示する「神田・湯島・上野・蔵前」、椿昇のAR作品や、岡本太郎のパブリックアートに展開する太湯雅晴の作品を見ることができる「大丸有・日本橋・京橋・銀座」、そして「本郷・水道橋・神保町」「谷根千・日暮里」「番町・麹町」「その他」の6つ。
2020年に開催予定だったものの、新型コロナウイルスの影響で開催が延期となった東京ビエンナーレ。この時代にアーティストたちが何を考えたのか、その思考に触れてみたい。
会期:2021年7月10日~9月5日
会場:東京都心北東エリア(千代田区、中央区、文京区、台東区の4区にまたがるエリア)
電話番号:03-5816-3220(一般社団法人東京ビエンナーレ)
開館時間:各会場によって異なる
料金:パスポート 一般 2500円 / 学生 1900円 個別鑑賞券 一般 500円 / 学生 350円