EXHIBITIONS

ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会

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『美しい暮しの手帖』第一号 表紙 1948年 衣裳研究所(現・暮しの手帖社)発行 表紙画=花森安治 暮しの手帖社

森英恵 ジャンプスーツとカフタン「菊のパジャマ・ドレス」 1966 島根県立石見美術館蔵

広川泰士 KOHSHIN SATOH×マイルス・デイヴィス 1988

ジュンコシマダ 88-89AW 1988 Photo by Guy Bourdin

三宅一生 PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE(ISSEY MIYAKE1994年春夏コレクション映像より) 1993 撮影=フィリップ・ブラジル

『FRUiTS』8月号No.13 表紙 1998 ストリート編集室発行 個人蔵

 戦後の日本ファッション史をたどる大規模展「ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会」が、国立新美術館に巡回する。

 明治期に近代国家となり洋装を取り入れ始めた日本。第二次世界大戦後には洋装が一般化し、独自の装いの文化が展開されると、その後、1970年代以降の日本出身のファッション・デザイナーたちは、世界的に高い評価を得るようになっていく。

 本展は、日本がたどったファッションの歴史を、1920年代の戦前から現代までの年代順で紹介。国内有数の服飾コレクションを有する島根県立石見美術館、神戸ファッション美術館の2館をはじめ、数々のブランドやアパレルメーカーからの協力を得て、各時代のアイコン的作品や資料を一挙に展示する。

 とくに戦後の日本におけるユニークな装いの軌跡を、衣服やアイデアを創造するデザイナー(発信者)側と、衣服を着用し、時に時代のムーヴメントを生み出すこともあった消費者(受容者)側の双方向から注目。さらに、新聞・雑誌・広告など、時代ごとに主流となったメディアも参照し、ファッション文化を概観する。

 これまでまとまって紹介されることのなかった、洋服を基本とした日本ファッションの黎明期から最先端の動向を、社会的背景とともにひも解く世界初の大規模展覧会。