動く「ストランドビースト」を見る。テオ・ヤンセンの個展が山梨県立美術館で開催

風力で動く生命体のような巨大作品「ストランドビースト」で知られるテオ・ヤンセン。その個展が、山梨県立美術館で開催される。会期は4月24日〜6月22日。

テオ・ヤンセン アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ 2013 アウルム期 (C) Theo Jansen

 「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるアーティスト、テオ・ヤンセン。その個展が4月24日~6月22日に山梨県立美術館で開催される。

 オランダ出身のヤンセンは大学で物理学を学んだ後画家に転向し、1990年に「ストランドビースト」の制作を開始。オランダ語で「砂浜の生命体」を意味するストランドビーストは、プラスチックのチューブやペットボトルなど身近な素材を組み合わせ、物理学による計算に基づいて形づくられた、風力で砂浜のうえを歩く巨大な作品だ。

テオ・ヤンセン アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス 2006 セレブラム期 (C) Theo Jansen
テオ・ヤンセン アニマリス・ウミナミ 2017 ブルハム期 (C) Theo Jansen

 本展ではストランドビーストの実物展示を中心に、各パーツの紹介のほか、模型や映像も展示。また、実際に展示室内で作品を動かす「リ・アニメーション」を実施し、時間帯によって実際に動く姿を見ることができる。

 ヤンセンの制作を通して新たな昨日を獲得し、生物の進化にもなぞらえられるストランドビースト。本展では、自然との共生や芸術と科学の融合など様々なメッセージを感じ取ることができるだろう。

テオ・ヤンセン アニマリス・オムニア・セグンダ 2018 ブルハム期 (C) Theo Jansen
テオ・ヤンセン

編集部

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