「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるアーティスト、テオ・ヤンセン。その個展が4月24日~6月22日に山梨県立美術館で開催される。
オランダ出身のヤンセンは大学で物理学を学んだ後画家に転向し、1990年に「ストランドビースト」の制作を開始。オランダ語で「砂浜の生命体」を意味するストランドビーストは、プラスチックのチューブやペットボトルなど身近な素材を組み合わせ、物理学による計算に基づいて形づくられた、風力で砂浜のうえを歩く巨大な作品だ。
本展ではストランドビーストの実物展示を中心に、各パーツの紹介のほか、模型や映像も展示。また、実際に展示室内で作品を動かす「リ・アニメーション」を実施し、時間帯によって実際に動く姿を見ることができる。
ヤンセンの制作を通して新たな昨日を獲得し、生物の進化にもなぞらえられるストランドビースト。本展では、自然との共生や芸術と科学の融合など様々なメッセージを感じ取ることができるだろう。