大阪万博から50年。当時を振り返る「EXPO’70の芸術」が開催

2020年は1970年に開催された大阪万博から50年の節目となる。これを記念し、企業所有の作品を軸に1970年万博で提示された「芸術」を紹介する「EXPO’70の芸術」が大阪府立江之子島文化芸術創造センターで開催される。会期は2020年1月24日~2月15日。

 

吉原治良 作品 1967

 1970年に開催された大阪万博。2020年はそれから50年の節目を迎える。これを記念し、大阪府立江之子島文化芸術創造センターでは「EXPO’70の芸術」が開催される。会期は2020年1月24日~2月15日。

 本展は、関西経済同友会加盟企業が所有する美術作品を一般公開する展覧会「コーポレート・アート・コレクション第2回『なにわの企業が集めた絵画の物語』展」のなかで行われるもの。

 本展では、企業所有の作品を軸に1970年万博で提示された「芸術」を紹介するとともに、同万博のテーマ館プロデューサー・岡本太郎による万博のシンボル《太陽の塔》に焦点を当て、その模型や関連する資料なども加えて展示される。

 例えば絵画では、吉原治良《作品》(1967、株式会社大林組蔵)や同じく吉原の《赤い円》(1969、昭和丸筒株式会社蔵)などを展示。吉原を中心として大阪を拠点に活動した「具体美術協会」の作品は、万博で特別な位置を占め、みどり館のエントランスで展覧会が開催されていたほか、お祭り広場にて「具体美術まつり」と称された大規模な前衛芸術イベントも開催されていた。

 また《太陽の塔》に関する展示物としては、模型や、岡本太郎が地鎮祭(と思われるもの)に参加している光景などを写した工事中の現場写真、太陽の塔の図面および内部図面、詳細な紹介映像などを展示する。

岡本太郎 娘と犬 1953

 なお、「なにわの企業が集めた絵画の物語」展全体では、エドゥアール・マネやアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、藤島武二、藤田嗣治らの、初公開も含む43点の作品が展示される。

編集部

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