ドナルド・ジャッドやニキ・ド・サンファル、岡崎乾二郎など、世界36ヶ国・92人のアーティストによる109点のパブリックアートが並ぶ、東京・立川市のファーレ立川。ここは米軍基地跡地の再開発の際「アートが一体化した街づくり」として計画され、1994年10月13日に誕生した。その作品の多くは、車止めやベンチ、換気口など街の機能を持ってビルの合間を縫うようにして設置されており、誰もがいつでも気軽に美術を楽しむことができる。
そんな市民に親しまれているファーレ立川で、イベント「ファーレ立川アートミュージアム・デー2018春」が開催され、そのメインイベントとしてファーレ立川のロゴマークをデザインした北川一成らによるトークセッション「なぜアートか?」が開催される。
トークセッションでは北川一成のほか、ファミリア代表の岡崎忠彦、建築家で東京大学准教授の川添善行、数々の飲食店を手がけるテーブルビート代表の佐藤としひろ、日本各地の地域ブランディングに関わる丸の内ハウス事務局統括マネージャーの玉田泉、Arts and Law代表理事を務める弁護士の水野祐といった、アートや街づくりの第一線で活躍する多彩なゲストが登場。ファーレ立川のアートディレクターを務める北川フラム、そして立川市長の清水庄平も登壇し、「アートがより多くの人や地域とつながるためにどのような活動をしていくか」をテーマに語り合うという。
また、イベントでは、野外劇「2100年のファーレ」のほか、大きなアクリル板にファーレ立川アートのある街並みを描くワークショップ、ボランティアによるアートガイドツアーやスタンプラリーなどが行われる。
そのほかファーレ立川の近隣飲食店ではコラボメニューの販売もあり、街中で楽しめるイベントとなる。
春が訪れる3月末、五感で楽しめるイベントになりそうだ。