国立新美術館を約300匹のこいのぼりが泳ぎ回る。須藤玲子がインスタレーションを発表

テキスタイル・デザイナーの須藤玲子が、展示デザイナーのアドリアン・ガルデール、ライゾマティクスの齋藤精一とのコラボレーションで制作したインスタレーションを発表する。六本木・国立新美術館最大の展示空間に約300匹のこいのぼりが泳ぎ回る。会期は2018年4月11日〜5月28日。

須藤玲子+アドリアン・ガルデール 《こいのぼり》フランス国立ギメ東洋美術館展示風景 2014

 須藤玲子は日本を代表するテキスタイル・デザイナーとして1984年にテキスタイルメーカー「布」を設立し、新たな技術を駆使した布作りを行ってきた。その作品は、ニューヨーク近代美術館をはじめ、メトロポリタン美術館、東京国立近代美術館工芸館など、国内外の美術館に所蔵されている。

須藤玲子+アドリアン・ガルデール 《Fantasy in Japan Blue》ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター展示風景 2017

 本展では須藤がフランスの展示デザイナー、アドリアン・ガルデールとコラボレーションしたインスタレーション作品を発表。およそ300匹のこいのぼりが展示室を泳ぎ回るという本作品は、2008年にはジョン・F・ケネディ舞台芸術センター(ワシントンD.C.)、14年にはギメ東洋美術館(パリ)で発表され、大いに注目を集めた。

須藤玲子+アドリアン・ガルデール 《こいのぼり》ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター展示風景 2008

 今回は、新たにライゾマティクスの齋藤精一も参加し、バージョンアップしたインスタレーションを国立新美術館のもっとも大きな展示空間を舞台に発表。さらに展示会場には、ワークシートを用いて手軽にこいのぼりの制作が楽しめるコーナーや、作品に使用されている布に触れ、産地やタイトルなどの情報を知ることのできるコーナーなども併設し、須藤の布の魅力を存分に楽しめる展示となっている。

編集部

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