EXHIBITIONS

八木夕菜 個展「視/覚の偏/遍在」

2022.04.29 - 05.28

八木夕菜 個展「視/覚の偏/遍在」(√K Contemporary、東京、2022)での展示風景

八木夕菜 Polarization 2020-22

八木夕菜  Stone A 2020-22

八木夕菜 quadrangular prism 2020-22

 神楽坂の√K Contemporaryで、現代アーティスト・八木夕菜の個展「視/覚の偏/遍在」が開催されている。

 八木は2004年、ニューヨーク・パーソンズ美術大学建築学部を卒業し、ニューヨーク、カナダ、ベルリンでの活動を経て、現在は京都を拠点に活動。16年に「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」ポートフォリオ・レビューで最優秀にあたるハッセルブラッド賞を受賞し、19年には「第35回写真の町東川賞」で新人作家賞にノミネートされるなど、その作品は国内外で高い評価を受けてきた。また、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2021の出展作が金沢21世紀美術館に収蔵されている。

 八木にとって、関東圏での包括的な個展は4年ぶり。砂丘をモチーフとした新作シリーズに加え、旧作やインスタレーションも出展している。

 今回発表される新シリーズは、コロナ禍で自然を求めて訪れた砂丘で目にした、広大な大地の姿をモチーフとしている。八木の視覚とファインダーを通して撮影された砂丘は、アクリルやスチールといった、通常は支持体として用いることのない素材にプリントされ、「写真」の可能性を拡張する。そしてその作品群は、光の性質と人間の視覚の関係性を認識させ、「視覚」がつねに「何か」に依存するものであることを気づかせてくれる。

 さらに、会期中にはトークイベントなどを開催している。個展初日には木村絵理子(横浜美術館 主任学芸員)をゲストに迎えたギャラリートークを実施(ギャラリーのYouTubeにて近日アーカイブ配信予定)。また5月26日には、伊藤東凌(両足院 副住職)を迎えた「Art Meditation|伊藤東凌 × 八木夕菜」を開催する。本イベントでは、八木の作品が展示されているギャラリー空間で瞑想をする「歩行禅」を行う。「歩行禅」の前後で作品と対峙することで、見え方やとらえ方、感じ方がどのように変化するのかを体験できるイベントとなる。