EXHIBITIONS

金サジ、マユンキキ、山本麻紀子

半兵衛麸五条ビル2F
2022.05.14 - 07.03

金サジ AMA

マユンキキ sinrit 2021

山本麻紀子 いつかの話 あの人の風(元山王小学校)展示風景 2019
Photo by Yuki Moriya
2018年度京都市「文化芸術による共生社会実現のための基盤づくり事業」

 京都で新設されたアート・インスティテューション「Kyoto Interchange(キョウトインターチェンジ)」が展覧会の第一弾を開催。アーティスト3名、金サジ、マユンキキ、山本麻紀子が進めてきたプロジェクトを、ショップとカフェ併設の半兵衛麸五条ビルで展開する。

 自身のコリアンディアスポラの身体的、精神的アイデンティティの「揺らぎ」に基づき活動する写真家の金サジは、ライフワークとしている物語シリーズを発表。アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」「アペトゥンペ」のメンバーとしても知られるマユンキキは、アイヌの伝統的な方法で自らの体に刺青を入れる模様を収めた映像作品《シヌイェ》を公開する。そして、ある特定の場所についての観察・考察や、他者とのコミュニケーションを発生させるプロジェクトを行い、絵、写真、映像、染め、刺繍など様々な形式で作品化してきた山本麻紀子は、草木や土、鉄くず、海水などを素材とした平面作品と立体作品を展示する。

 写真、セラミック、絵画、映像など多岐にわたるメディウムで提示される3名の取り組みは、地道な制作と誠実な倫理の結合といえるもの。本展の出品作は販売され、収益の行き先はアーティストそれぞれが決める。

 また会期中にはマユンキキによるパフォーマンスなどイベントも実施予定。会期全体にわたって、3名のアーティストが共同してリサーチを行い、互いにアイデアを共有し、未来の芸術実践へとつなげる。

 新たなスタートを切ったKyoto Interchangeは、アーティストの美学的・社会的役割を最大限発揮することを目的に活動。今後、様々なプロジェクトを特定の場所・方法に限定せず展開していくという。