EXHIBITIONS

世界の終わりと環境世界

2022.05.13 - 07.03

AKI INOMATA ギャラップする南部馬 2019 Courtesy of Maho Kubota Gallery

草間彌生 草間の自己消滅 1967
Starring and directed by Yayoi Kusama Cinematography by Jud Yalkut Copyright of YAYOI KUSAMA Courtesy of Ota Fine Arts

アニッシュ・カプーア Why Not
© 2017 Estate of Madeline Gins. Reproduced with the permission of the Estate of Madeline Gins and Reversible Destiny Foundation
Photo courtesy of Arakawa + Gins Tokyo office

アニッシュ・カプーア 1000 names 1979-80 Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE

加茂昂 ゾーン#5 2013

リア・ジロー 光合成 2021

大小島真木 ウェヌス Venus 2020 Photo by Shin Ashikaga

 GYRE GALLERYで展覧会「世界の終わりと環境世界」が開催される。本展企画は飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所所長)。

 本展は国内外のアーティストの作品を通して、これからの未来について考えるもの。「人間中心主義」から離脱し、私たちがすべて異なる「環境世界」に生きていることへの認識に到達できるのかを問いかける。

 出展作家は、水玉と網目を用いた幻想的な絵画で知られる草間彌生、神話や哲学から派生する独特の異空間をつくり上げるアニッシュ・カプーア、生きものとの関わりから生まれるもの、あるいはその関係性を提示するAKI INOMATAのほか、荒川修作、加茂昂、大小島真木、リア・ジローの7名。

 核の脅威と地政学的緊張、環境破壊と地球温暖化がもたらすだろう「世界の終わり」。本展企画者の飯田高誉は、「世界の終わり」がいまや宗教的預言でも科学的予測でもなく、いまここにあり身体的に知覚され経験されるカテゴリーであると述べている。本展は「世界の終わり」まで生き延びるためではなく、「世界の終わり」とともに生きるために、政治的なもの、社会的なもの、人間的なものの交差する地点にあらわれる破局的主題と対峙し、近代の諸概念を根源的に問い直す展覧会となる。