EXHIBITIONS

フィリップ・ワイズベッカー「HANDMADE ハンドメイド」展

ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
2022.04.22 - 06.26

キービジュアル

 フィリップ・ワイズベッカーの展覧会「HANDMADE ハンドメイド」がATELIER MUJI GINZA(無印良品 銀座 6F)で開催されている。

 ワイズベッカーは1942年フランス生まれ。パリのフランス国立高等装飾美術学校を卒業し、68年にニューヨーク移住。アメリカの広告やエディトリアルのイラストレーションを数多く手がけながら、アートワークも制作してきた。日常の身近なモチーフに、平面的でありながらも不思議な立体感のある独特なパース、淡くあたたかみのある線の表情など、自身の目線から生み出すドローイングが多くの人を魅了している。

 日本との縁は深く、2000年に銀座のクリエイションギャラリーG8でワイズベッカーの初個展が開催された。02年にはアンスティチュ・フランセ日本が運営するアーティスト・イン・レジデンスで、京都のヴィラ九条山に4ヶ月間滞在。近年では公益財団法人 竹中大工道具館での個展開催(2021)や、東京オリンピック2020公式アートポスターの制作に参加。現在はパリを拠点に欧米や日本で作品の発表を続けている。

 ワイズベッカーと無印良品(株式会社良品計画)は、MUJI Forum des Halles(欧州旗艦店、パリ)やイベントなどこれまで様々な企画でコラボレーションしてきた。本展は無印良品が日常芸術をテーマにアート(=文化)を広げるアートプロジェクト「Life in Art」の一環として行われる。

 ATELIER MUJI GINZAの展示は、身近な暮らしのなかにあるものをモチーフに描いたドローイング作品やワイズベッカーが制作した生活の道具、アトリエで収録した映像で構成。自身の内面にある発想を自由に表現し生活環境を構築していく作家の生活美学の視点から、日々の暮らしをゆたかに愉しむきっかけを発見できるだろう。