EXHIBITIONS

センチュリー赤尾コレクション × 斯道文庫

書を極める:鑑定文化と古筆家の人々

松陰玄棟讃 古筆了珉像 1702(元禄15) 慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

伝小大君筆 香紙切(麗花集巻第八) 11世紀(平安時代) 慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

『写本名葉集』存8冊 19世紀(江戸後期) 慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

『写本名葉集』存8冊 19世紀(江戸後期) 慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

『藻塩草手鑑目録』 19世紀(江戸後期) 慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

 慶應義塾ミュージアム・コモンズは、展覧会「センチュリー赤尾コレクション×斯道文庫 書を極める:鑑定文化と古筆家の人々」を開催する。

 古筆家(こひつけ)とは、欠けた書物を再生した書の美術品である「古筆切(こひつぎれ)」など古い筆跡の鑑定を生業とした家のこと。江戸時代に、古筆切を鑑賞・蒐集することが流行し、筆跡鑑定を生業とする家が登場した。

 2021年に(財)センチュリー文化財団より慶應義塾に寄贈され、本展で紹介する「センチュリー赤尾コレクション」には、江戸初期から昭和期までの約300年の鑑定活動を通じて、古筆本家に集積した膨大な資料や記録などがまとまって存在している。現在、同コレクションの整理作業が進められ、その学術的価値の高さは計り知れない。

 本展では、センチュリー赤尾コレクションの一部を初公開するとともに、慶應義塾の所蔵作品を加えて、古筆家の人々の活動と、鑑定文化を紹介する。