EXHIBITIONS

写真展「ひと」

2022.03.25 - 04.23

キービジュアル

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 TEZUKAYAMA GALLERYのビューイングルームでは、写真展「ひと」を開催している。

 写真は歴史とともに各々の時代を写し、そのなかでも人はつねに被写体であり続けてきた。本展では、TEZUKAYAMA GALLERYの所属作家の3名、栗棟美里、髙倉大輔、ノモトヒロヒトの作品をコレクション作品とともに展示する。

 1988年生まれの栗棟美里は、昨年に行われた個展にてレンチキュラーレンズを用いた新シリーズを発表し、同シリーズの作品で京都府新鋭選抜展・産経新聞社賞を受賞した。今回は、美・存在・時間・生命をテーマに鋭い目線で作品と向き合う栗棟の過去作品を展示する。

 髙倉大輔は1980年生まれ。演劇、写真、デザインというバックグラウンドを持ち、一人芝居をテーマにした「monodramatic」シリーズを発表している。昨年12月からは、東京・渋谷区の開発地区の仮囲いにて行われている渋谷2丁目プロジェクトで新作を展示。同じシリーズでも、時代とともに移り変わる髙倉の作品は、鑑賞者一人ひとりにとって違う体験となるだろう。

 1971年生まれのノモトヒロヒトは昨年、写真新世紀で佳作を受賞。過去には、数々の国際写真展で入賞経験を持つ実力派が、「ヤレ」と呼ばれる報道写真で採用されなかった写真というテーマのもと、報道写真の裏側を記録した作品を発表している。本展で展示するシリーズ「into the silent land」は、日常風景や人物を写しながらも異次元を思わせる作品だ。ドキュメンタリー写真の視点を孕む本作は、鑑賞者にダイレクトに伝わることだろう。

 いっぽうコレクションからは荒木経惟、クリストファー・マコス、澤田知子、ナット・フィンケルシュタイン、細江英公らの作品が並ぶ。